クレ556と言えば、サビ落としや潤滑剤として誰でも簡単に使用でき、その効果に口コミでも人気の防錆・潤滑剤です。
愛車や自転車などのギーギーと鳴る異音が気になり、使ってみたい人もいるかもしれませんが、クレ556を使ってはいけない場所があると聞くと使用をためらってしまいますよね?
そこでクレ556を使ってはいけない場所についてまとめてご紹介します。
▼この記事に書いてあること
クレ556の気になる人体への影響やシリコンスプレーとの違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
クレ556を使ってはいけない場所とは?
出典:呉工業株式会社
防錆・潤滑剤でサビを防いで動きを良くするKURE 5-56(クレ556)。
様々な用途で活躍し、強い浸透力で金属表面に薄い被膜をつくり、工具箱の必需品として愛用している人も多いですね。
ですが、実は使ってはいけないと言われる場所があることをご存じでしょうか?
自動車やオートバイだけでなく様々なDIYの中で活躍しているクレ556ですが、使ってはいけない場所について詳しく見ていきましょう。
自転車やバイクのチェーン
クレ556を販売する呉工業株式会社のQ&Aを見てみると、以下のように案内しています。
5-56 は自転車のチェーンにもお使いいただけます。すでにグリース等が注油されている新しい自転車の場合は、チェーンの潤滑力が低下してきた際にお使いください。引用元:呉工業株式会社-5-56の疑問や噂に答えます!
またバイクのチェーンに関しては、「使用できない」とハッキリと明記されています。
これは、自転車に比べてバイクのチェーンは高速かつ高荷重で回転しているのでクレ556の潤滑被膜では耐えられないためです。
自転車のチェーンであれば使用できるんだな。
自転車のチェーンであればメーカーは使用できると案内されていますが、これは一般的な自転車の場合に限ると考えましょう。
シティバイクと呼ばれるママチャリのような自転車と異なり、ロードバイクやクロスバイクなどはスピードを出したり長距離を走ることを目的とした自転車の場合は使用しない方が良いです。
自転車を取り扱うショップや修理店などでも、実はこのクレ556の使用については賛否分かれています。
サビて固まってしまった部分などには浸透性が高く、即効性がありますがチェーン周りにはグリスが塗られており、必要な油分まで蒸発させてしまう危険性もあるからです。
ギーギーと鳴る場合はサビが固まってしまっていることもあるので、クレ556を使用するのも1つの方法ですが、自転車に油をさす場合は自転車用の専用潤滑油をさす方が望ましいです。
迷った時には専門家(自転車修理店など)を頼ることも安全性を確保する為には必要だね。潤滑油としては長く持たないクレ556は使用状況に合わせるのが良いよ。
鍵穴
潤滑効果もあるクレ556なので、鍵穴に使用すればスムーズに開くようになるイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
ですが、鍵穴へのクレ556の使用はNGです。
鍵穴にクレ556を使用すると時間の経過と共に埃や汚れが鍵穴の内部に蓄積され、鍵が正常に動かなくなる場合があります。
全ての鍵穴がダメという訳ではないですが、特にマンションや自宅などで防犯対策として新しく採用されているディンプルキーや複雑な構造の鍵穴には使用は厳禁です。
自転車の鍵の動きが悪い場合は、鍵穴ではなく可動部に吹き掛けることでスムーズに開け閉めができるようになります。
ゴム製品
クレ556はプラスチックパーツやゴム製品には使用できません。
直ぐに溶けたり劣化することはないので、もし誤ってゴム製品にクレ556を吹きかけてしまっても拭き取れば問題はありません。
しかし、そのまま付着した状態で放置してしまうと、劣化や変色の原因になる可能性があります。
プラスチックやゴム製品に使用したい、または使用箇所のそばにゴムなどがある場合は、プラスチックやゴムにも使えるクレ556無香性がおすすめです。
クレ556は種類が豊富だから、使用用途に応じた商品を使うようにすると良いね。
クレ556は人体への影響があるって本当?
クレ556は「鉱物油、防錆剤、石油系溶剤」が主な成分になります。
クレ556を使用すると灯油のようなニオイがしますが、これは石油系溶剤のケロシンを成分にしているためです。
灯油とは異なる潤滑油の溶剤ですが、ニオイはかなり灯油に近いため、人体への影響は気になるところ。
大量に摂取すれば、めまいや嘔吐などの症状が出る場合があります。
人体に対して毒性があるかないかで言えば「ある」と言えますが極端に恐れる必要はないです。
皮膚への付着や目に入った場合は水で十分に洗い流し、痛みや炎症が続くようなら病院への受診が良いでしょう。
換気の良い環境で使用することで吸い込む危険性も防ぐことが大切だな。
クレ556の正しい使い方
クレ556には使う場所によって正しい使い方が異なりますが、スプレータイプはシュッと吹き掛けるだけと簡単なのも愛用者が多い理由の1つ。
クレ556の用途は様々なので、使いたい場所に応じた使い方は公式YouTubeを参考にしてみるのもおすすめです。
▼クレ556公式YouTube
サビ落としに使える?
様々な使い方ができるクレ556ですが、今回は正しいサビ落としの使い方を紹介します。
▼用意するもの
- クレ556
- 金属ブラシ
- 雑巾
- サンドペーパー(無くても良い)
まずは、クレ556をサビを落としたい部分に塗布して、しばらく浸透させるために時間を置きます。
浸透させたサビを落としたい部分を金属ブラシでこすり、酷いサビの場合はサンドペーパーで細かくこすります。
これをサビが落ちるまで繰り返し、雑巾で余分なクレ556やサビを拭き取るとキレイになります。
クレ556を塗布するだけではサビはほとんど落ちないので、根気よく塗布→こするという作業を繰り返すことでサビが落ちてピカピカになります。
クレ556はどこで買えるの?
出典:KURE-おうちの気になるところを5-56がシュっと解決!
クレ556が欲しいけど、どこで買えるのか分からない人もいるかもしれませんね。
まずはクレ556の正規価格についてまとめました。
▼クレ556の値段
商品名 | KURE 5-56 |
---|---|
内容量 | 320ml |
価格 | 528円 |
成分 | 鉱物油、防錆剤、石油系溶剤 |
製品サイズ | 163×Φ66(mm) |
やはり防錆・潤滑剤で人気のクレ556は用途に合わせていろいろな種類があり、1番店舗での取り扱いが多いのが「ホームセンター」です。
その他にも、ドン・キホーテや東急ハンズ、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店、ドラッグストアでの取り扱いがあることもあります。
公式サイトからも販売されており、ネットでの購入もできるので、近くに店舗が無い場合なども商品を探す手間もかからないので安心ですね。
コンビニで買える?
コンビニでクレ556が買えるかどうかですが、店舗や地域によって取り扱いがあるかどうか異なると言うのが答えです。
私の生活エリアにあるセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンには取り扱いがありませんでした。
コンビニの雑貨や商品は需要に応じて置く・置かないをオーナーが決めていることもあるので、「確実にある」とは断言ができません。
すぐに必要な場合や使用を考えている場合は、ホームセンターに行くのが確実ですね。
100均にある?
ダイソーやセリアなどの100均での取り扱いですが、類似商品はありますが「クレ556」はありません。
表示成分はどちらも「鉱物油・石油系溶剤・防錆剤」ですが、粘度の違いがある場合があります。
使う箇所が少なかったり、1度使用したいだけの場合は100均で販売している潤滑防錆スプレーでも代用できるかも知れませんね。
クレ556とシリコンスプレーの違いは?
出典:KURE-おうちの気になるところを5-56がシュっと解決!
クレ556と同じく人気が高いシリコンスプレー。
その違いについてまとめてみました。
▼クレ556とシリコンスプレー違い一覧
項目 | クレ556 | シリコンスプレー |
---|---|---|
成分 | 鉱物油、防錆剤、石油系溶剤 | シリコーンオイル |
価格 | 528円(320mlの場合) | 528円 |
内容量 | 8ml~3,785L | 420ml |
使用箇所 | 金属:〇 ゴム:△(種類による) プラスチック:△(種類による) 木:× 紙:× |
金属:〇 ゴム:〇 プラスチック:〇 木:〇 紙:〇 |
サビ落とし | ◎ | × |
防水効果 | 〇 | ◎ |
ツヤ出し | × | ◎ |
ニオイ | 有り(無香性タイプあり) | 無し |
※シリコンスプレーはクレ556と同じ呉工業株式会社の商品の場合です。
クレ556は種類がとにかく豊富で、使用用途に対応していたりペンタイプであったりと使う箇所に応じた商品があります。
それぞれ用途が異なる点があるので、使用したい箇所や悩みに応じて使い分けるのが良いでしょう。
クレ556まとめ
クレ556の使ってはいけない場所や正しい使い方についてご紹介しました。
クレ556は誰でも簡単に使える手軽さで人気ですが、使ってはいけない場所もあるので使用時には注意が必要です。
車や自転車などは誤って使ってしまうと危険を伴う場合もあるので、正しく使ってサビついたネジなどでお困りの際には試してみると良いですね。
種類も豊富なクレ556シリーズは、用途に合わせた使い方もできるので、自宅のちょっとした修理時にも愛用できますので1本用意しておくと便利ですよ。
コメント