エンジンオイル交換と言えば、3~6ヶ月おきに車のメンテナンスとして重要な作業です。
ディーラーに依頼すると費用も高くなるから、自分でオイル交換をしたいと思う人も少なくないですよね?
では、実際にどれくらいの費用の違いがあるのか・必要な道具は?という疑問にお答えしていきます。
▼この記事に書いてあること
オイル交換を自分でやる時の費用や、オイル交換にあると便利な工具も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
オイル交換を自分でやるメリットとは
オイル交換を自分でやるメリットは大きく分けて以下の通りです。
- 工賃が掛からない=安い
- オイルの種類が選べる
- 作業時間の待ち時間がない
- 愛着が湧き、オイル状況が把握できる
と言った内容が主になります。
多くの人がオイル交換をディーラーやカーショップに依頼していることから、自分でやっているという自慢ができるという声も聞かれます。
自分でオイル交換をするためには工具などの事前準備が必要になりますが、一度揃えてしまえば自分の車の状況を知る良い機会になることも大きなメリットになります。
出来る限り自分の車は自分で整備したい人や大切な車のオイル状況を知りたい人には自分でオイル交換をするメリットがありますね。
DIYすると安い?
実際に自分でオイル交換をすると安いのかどうか、費用について見ていきましょう。
▼オイル交換費用
店舗 | 工賃 ※別途オイル代 |
ポイント |
---|---|---|
DIY | 無料 | ・事前の準備が必要 ・好きなオイルを入れられる ・慣れるまでに時間がかかる ・手間は掛かるが愛着が湧く |
オートバックス | 550円~ | ・メンテナンス会員なら工賃無料 ・オイル種類が豊富 ・専用ネットショップから店舗へ配送OK ・持ち込みオイルにも一部対応 |
イエローハット | 550円~ | ・会員なら工賃無料 ・オイル種類が選べる ・量り売りオイルにも対応 ・持ち込みオイルにも一部対応 |
ガソリンスタンド | 550円~ | ・給油ついでに依頼ができる ・店舗によってオイル種類が異なる ・実施していないスタンドもある ・待ち時間が長め(従業員数による) |
ディーラー | 3,000円~ | ・純正のオイルが入れられる ・その車種のプロが対応 ・点検(メンテナンス)パックがある ・他の異変や相談もしやすい ・持ち込みオイルはNGが多い |
※店舗やメーカーにより費用は異なります。
結論から言えば、DIYでオイル交換をしても何万円も安くなるという事はありません。
カー用品店やガソリンスタンドなどは工賃が500円前後と安く、準備や作業の手間を考えると難しい判断になりますね…。
ディーラーではカー用品店やガソリンスタンドと比べると、工賃が高くなる印象ですが、現在は多くのディーラーで点検(メンテナンス)パックのようなセットが付けられるようになっています。
点検や車検の際にオイル交換やフィルター交換などがセットになっているので、費用は高く感じますが事前にオイル交換費用を払って、さらに車のメンテナンスや点検を定期的に行ってくれると思えばむしろお得なのではないでしょうか。
ディーラーやショップでオイル交換を行う際には、予約も必要ですし作業時間はどれだけ短くても15分程度は待つ時間が必要です。
また、店舗に向かう時間も考えると1時間以上はオイル交換によって時間が奪われてしまいますね。
自分でオイル交換を行う際も、慣れている人でも1時間程度は掛かってしまいますが、その間も自分の愛車を自分の目で確かめる時間になるので費用以上のメリットがあるかもしれませんよ。
オイルが好きなものを選べるのもDIYでオイル交換するメリットの1つだね。ただ、準備が必要だから1度のオイル交換の場合は圧倒的に安くなるとは限らないかも。
オイル交換を自分でやる時の費用は?
自分でオイル交換をする時に必要となる費用のポイントを見ていきましょう。
▼オイル交換をDIYする費用
種類 | 価格 |
---|---|
エンジンオイル代 | 1Lあたり500円~2,000円程度 |
道具・工具 | 20,000円~40,000円程度 |
廃油処理費 | 0円~1,000円程度 |
合計費用 | 22,000円~50,000円 |
オイルの種類は様々で、乗っている車種によっても必要な容量が異なるので、「とにかく安くしたい」と考える人は1Lあたり500円以下を目安に探してみるのが良いでしょう。
また、工具に関しては使い方さえ間違わなければ1回で壊れると言うことは考えにくく、6ヶ月に1度程度のオイル交換を自分ですれば、道具を揃えてしまえば費用は抑えられます。
2回目以降は工具費を差し引いた2,000円~10,000万円ほどが費用の目安です。
軽自動車で2.5~3L、普通車で4~5Lがオイル量の目安になるよ。走行距離3,000~5,000㎞または3~6ヶ月が交換の目安なんだ。
オイル交換をDIY!必要なものは?
オイル交換の方法は上から吸引する上抜きと車体の下から排出する下抜きの2種類があります。
それぞれやり方が異なりますが、今回はより多くの道具を使う下抜きの場合に必要なものをご紹介します。
▼オイル交換に必要な道具
工具 | 用途 | 値段 |
---|---|---|
エンジンオイル | ・新しいエンジンオイルは必須 ・車両に応じて容量が違う ・種類が多いので予算や希望で用意 |
500円~2,000円程度/1L |
オイルジョッキ | ・新しいオイルをこぼさずに入れる容器 ・じょうごとも言うこともあります |
1,000円程度 |
メガネレンチ | ・14~17㎜があれば良いことが多い ・ドレンボルト(コック)を外す道具 ・スパナやボックスレンチで代用も |
1,000~5,000円 |
ジャッキ | ・車体を持ち上げる専用ジャッキ ・さまざまな種類が販売されている ・車高や耐荷重に合わせて選ぶのが良い ・タイヤ交換の際にも使用 |
2,000~20,000円 |
ジャッキスタンド | ・ジャッキで持ち上げた車体を支える ・ジャッキは不安定になりやすく、 長時間作業時の大事故を防ぐ |
3,000~5,000円 |
ドレンワッシャー (ドレンパッキン) |
・ボルトを締める時に隙間を埋める ・オイル漏れを防ぐので交換時に 新品に交換するのがおすすめ ・メーカーや車種によって適合が異なる |
300円程度 (車種サイズによる) |
オイル受け (廃油ボックス) |
・オイルを抜く際に使用 ・捨て方に応じて廃油BOXを用意 ・溢れないように余裕のある容量が良い |
1,000~3,000円 |
目安としておよその費用もお伝えしましたが、工具に関しては価格が幅広いです。
1度準備してしまえば、エンジンオイル・ドレンワッシャー・廃油ボックス以外は長く使える道具ばかり。
また、下抜きの場合は車体を持ち上げて行うので、充分な広さの作業場所と安全に考慮しましょう。
これくらいなら…という手抜きをしてしまうと万が一車の下敷きになったりしたら大事故に繋がってしまうね。工具は他の作業でも使用することができるから愛車に合うものを用意しよう。
オイル交換にあると便利な工具は?
ここからはオイル交換を自分で行う際にあると便利な工具や道具を紹介します。
パーツクリーナー
工具や周辺パーツに付着したエンジンオイルの除去に使用できます。
特に下抜きでエンジンオイルを注入後は、ドレンボルト周辺を掃除しておくことでオイル漏れがないかを確認することもできます。
丁寧に作業していても、下回りの汚れやサビを見つけた際にも使用することができるのであると便利です。
ウエス
エンジンオイルを拭いたり汚れを取り除く際には、耐油性のあるウエスや手袋があると便利です。
自動車整備専用のウエスは丈夫で吸水性にも優れているので、普段の掃除や家事で利用することもできるので、オイル交換以外にも使い道があるので用意しておくのがベストです。
オイルドレンツール
ドレンボルトを外す際に重宝するパーツ工具です。
マグネットタイプは磁力で吸着し、ハンドルを回すことでオイルで戸を汚すこともなく、ドレンボルトの取り外しが可能。
アルミ素材の場合は、オイルドレンプラグリムーバーのようなツールがおすすめ。
真ん中の皿でオイルが手に付くのを防いでくれるので、サイズに合うものを用意しておくと手が汚れないので次の作業もしやすいですよ。
オイル交換の手順に関する【Q&A】
オイル交換の必要な道具と同様に、オイル交換の下抜きの手順についてご紹介します。
- 暖機運転でエンジンを約5分温める
- オイルフィラキャップを開ける
- 安全確認をし、車体をジャッキアップ
- ジャッキスタンドで正しく固定する
- オイルパン下にオイル受けを用意
- オイルパンのドレンボルトを緩める
- ドレンボルトを外す
- エンジンオイルを抜き取る
- ドレンワッシャーを新品に交換する
- ドレンボルトを締める(締めすぎ注意)
- ジャッキアップを解除
- 新しいエンジンオイルを入れる
- オイルフィラキャップを締める
- 1分ほど暖機運転をする
- オイルレベルゲージで量を確認
以上が、自分で車のエンジンオイルを交換する手順になります。
項目にすると多いですが、順に安全を確認しながら行うようにしましょう。
ジャッキアップしたあとに、スタンドでしっかり固定することを忘れないようにしましょう。
車体がしっかりと固定されていないと思わぬ事故に繋がる恐れがあるので充分に注意しよう。
自分で廃油!捨て方は?
使い終わった古いオイルの捨て方は、自治体によってはゴミとして廃棄することもできます。
そのままエンジンオイルをゴミとして捨てるのではなく、オイルパック(廃油ボックス)と呼ばれる廃油処理のアイテムを購入して捨てるのが簡単で便利。
オイルパックの中には収剤が入っているので、廃油を箱に注ぐだけで処理ができます。
自治体によってゴミとして廃棄できない場合は、主に以下の方法が可能です。
- 購入した店で引き取ってもらう
- ガソリンスタンドで引き取ってもらう
ネット通販などで購入した場合は購入店に引き取ってもらうことはできず、店頭で購入した際には廃油を引き取ってもらえることがあります。
その際には購入した時のレシートなどが必要になることもあり、引き取りが有料のこともあるので、店舗に持参する前に必ず確認しておくのが良いでしょう。
また、ガソリンスタンドで引き取ってもらう際には、引き取り方法が様々です。
廃油を入れた缶ごと対応してくれる店舗や中身のみ(廃油のみ)を引き取ってくれるなど、廃油回収に違いがありますので最寄りのガソリンスタンドに確認してみるのがおすすめです。
費用によっても「何Lまでは無料」など異なり、セルフのガソリンスタンドは廃油回収を受け付けていないことがあるので、事前に確認しておくと良いですね。
引き取り時に料金が発生することもあるから、オイル交換を自分でやってみたい人は事前に自治体やスタンドで確認してから準備をするのが良いよ。
違うオイルで交換してもいい?
エンジンオイルは価格が様々で、これは粘度やベースオイルの種類によって細かく分かれているためです。
オイルの本来の性能やエンジンに掛かる負荷を避けるためにも、違うオイルを交換する際には全て抜き取ってから行うのが良いでしょう。
全く同じ製品であれば、エンジンオイルを混ぜて使用することが基本的には問題はなく、保管状況が良ければ次のオイル交換で使用する程度は問題ないです。
グレードが異なる場合も、耐久性や省燃費性などが十分に発揮されないことがあるのでオイル交換は全交換すれば別のオイルに交換してもOKです。
エンジンオイルの種類を変える時は、継ぎ足しではなく全交換するようにしよう。エンジン破損で修理が高額になる場合もあるから、エンジンオイルは全交換がマストだね。
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