「車のホーンは、一定の音でつまらない・・・」
と思って、ホーン音を変えたりしている方は、
意外と多いかもしれませんね。
車好きさんであればなおさら、
「自分の愛車をカスタマイズしたい!」
と、いろんな所を
アレンジしてしまうのではないでしょうか。
ただ、ちょっと待って!
そのカスタマイズで車検は通りますか?
純正品を外してしまうと、車検の時に、
検査に通らない、という状態になって
しまうかもしれませんよ。
今回は、よく聞く車の「ホーン」の音の
車検に通る条件やスイッチボタンの
位置などをまとめてみました。
ホーン音の保安基準をチェック!音量やルールは?
ホーンについては、保安基準で規定があります。
道路運送車両法(自動車保安基準第43条)では、
「警音器の音は、連続するものであり、かつ音の大きさ及び音量が一定なものであること。」
と規定があります。
以下の3つのいずれかに該当すれば、全て車検は通りません。
1、「音が自動的に断続するもの」
2、「音の大きさ、または音色が自動的に変化するもの」
3、「運転者が運転者席において、音の大きさ、または音色を容易に変化させることができるもの」
また、警音器の音の大きさは、
自動車の前方7mの位置において、
112dB以下93dB以上であること。
と定められています。
(動力が7kW以下の二輪自動車に
備える警音器にあっては、
112dB以下83dB以上)
意外に基準が厳しいものなのです^^;
ちなみに、カー用品店などで売られている
ホーンは、保安基準に違反するようなものは
まずありません!
ホーンを変える際は、まずはカー用品店の
店員さんや、担当ディーラーに相談してから
行いましょう。
スイッチボタンを移設する場合の位置は?
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示では、
第168条 (操縦装置)
第一項
自動車の運転に際して操作を必要とする装置は
かじ取りハンドルの中心から左右それぞれ
500ミリメートル以内に配置され、
運転者が定位置において容易に操作できるもので
なければならない。
となっています。
車の後ろから真っ直ぐ前を見て、
ステアリングの中心点から500mm以内の
移設であればOKです。
しかし、移設をして純正ホーンボタンが
動作しない場合は、車検に通りません。
ディーラーによっては車内の切替スイッチを
取り付けたままの状態であっても、
片方のホーンを鳴らないようにしておけば
車検を通してくれる場合がありますので
一度ディーラーへお問い合わせください。
このホーンは通らないかも!?電子ホーンやエアホーンは?
クラクションは、周りの人に危ないよ、
という警告を行うための装置です。
本来の音が変わってしまうと、周囲の人に
警告の意図が伝わらず、交通に混乱を
招いてしまう事も。
ですので、エアホーンやヤンキーホーンは、
一定ではなく、音が変化する、あるいは音が
断続するため、車検では不利なんですね。
しかし、車検は通らない可能性が高いのですが、
音が変化しないエアホーンだと通る場合もあります。
たとえばタンクの付属していないエアホーン等が
車検に通るエアホーンに該当するようです。
電子ホーンも同様に、車検が通るものと、
そうではないものとに分かれることになります。
ただ、音が反響するものだと車検が通らない
確率は高いです。
音楽を奏でるミュージックホーン・クラクション
の装着も不正改造とみなされ、車検では
不利なようです。
大きすぎる音は騒音公害にもなるので、
クラクションの不正改造はやめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
意外と容易にホーンの移設はできるものの、
基準は厳しく、最悪車検が通らない場合、
無駄な出費を招いてしまうことも。
ホーンの音を変更したい!という場合は、
基準をしっかり守り、車検が通る範囲で
変更したいものですね^^;
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